観劇記

月組公演「川霧の橋」〜ままならぬ憂き世を生きる〜

こんばんは、トオメです。
本日は星組さんの柳生忍法帖の一般発売だったわけですが、首尾よくゲットできました!
これで何回か見られるようになった…
というわけで私の観劇事情もコロナ以前になりつつあり、ワクチンは偉大だなと思うわけであります。

…若干気になるのは、パンチ打ったときに(fit boxing)モデルナ打ったところに鈍痛がくるところかな…
最近は解消してきたけど…

というわけで、本日は博多座のお話!!
風間バウから直送ののち、博多で水炊きば食らいもした。
おいしかった〜〜〜

川霧の橋はなんとままならぬお話

てっきりかなとくんは大店の手代だとばかり思っていたんだけれども、蓋を開けたらまさかのべらんめえ調であれっ!?と思うわたくし。
大工さんとな…
かなとくんは腰の低い町人のイメージは強いけど、こういうのは予想外だなあ…!
まあ、たしかにポスターの顔つきは町人の手代ではなかったか…

ちなみに大工さんたちの髷がやや斜めになっているのは、あれは粋でいなせな髷らしい。
…というのをどこかで読んだ気がする。
こういう斜めな髷は武士は確かにしない。

なんだかえらく遠く遠く遠回りをしてきて、もうちょっとで結ばれそうだ…というところでまた横やりが入ってきたのをギリギリ躱して大団円という感じ…?
大団円というには傷が深すぎるような気がしないでもない。
ままならなさがすごいかなとくんとうみちゃんでありました。

ありくんの悪役は初めて見た

ありくん…冒頭めに脇の方で鬱屈していた表情を見せていたけれども、まさかこんなにもきれいに道を踏み外すとは…
京に行ったありくんのやさぐれ具合よ。
しかしありくん京に縁がありますな。武蔵といい桜嵐記といい…

それからさらにやさぐれ具合に拍車がかかり、クズ野郎に成り下がります。おまえはん…
でも、ありくんのかわいい丸顔をみていると、なんとなくほだされてしまうのもわからないでもない…

最終的にちなつさんに引導を渡されるのかしら。

粋でいなせで純情なちなつさん

ちなつさんいいお役だな〜〜
ぶっきらぼうで昔気質だけど面倒見がよい。そんなちなつ半次さんは、大店のお嬢さんのじゅりちゃんに首ったけなのだ。
それがわかりやすすぎるくらいよくわかるのに、周りは(芸者衆をのぞき)誰も気づいてないらしい。うそでしょ!?どこ見てるの!?

しかし、大火でいとしのお嬢さんは行方不明になってしまい、必死に探すちなつ半次さんが目にしたのは、あわれ夜鷹に身を落としたお嬢さんなのであった…

大店の娘がまっすぐ夜鷹まで落っこちるかしら…とおもうわたくし。
その前に吉原とか岡場所じゃない…?
夜鷹って最下級やぞ…
吉原もピンきりとは言うものの…

最後はけなげなお嬢さんにもどるおくみ

か…
かわいそうすぎでは!?とめっちゃ泣いたのがおくみお嬢さんの最期よね…

夜鷹に身を落とし、憎からず思っていた(はず)の半次さんには「人違い」と拒絶したおくみお嬢さんは、あわれ労咳(結核)にかかってしまうのであった…
梅毒じゃないのね…
いや、労咳のほうがまだしも救いがあるか…

最期はうみちゃんと昔のお友達と、足元に控える半次さんに看取られて死ぬのである。
「考えられないほど辛い目にあった、死ぬことはむしろ嬉しい」的なことを言って…(号泣)

その他の気になる人々

る、るねくん!
るねくんがかなとくんの義父上に…!
うーむ、さすがになんとも若々しい…白髪はあるけれどもw
れんこんくんのほうが合っていそうな気がするような…

るうくんは…渾身の爺芝居で、リアル爺にみえたわよ…
きれいな爺ちゃんではなくて、なんだかそのへんにいそうな爺ちゃん具合。
爺ちゃんの最期は絶句だよね…
え…なんだかあれ、ピクリとも動いてないけどもしかして…と客席に思わせつつ、嗚呼、やっぱり…!というね…

ゆいちゃんのご新造さんは、ピンクの着物も愛らしく、ふつうに健康そうで、うみちゃんの不幸そして不幸さらに不幸との対比がものすごく…
不調というのも「つわりかな?」感だったんだけれども…
まさかひと場面で儚くなってしまうとは…
…ある意味それで自由になれたかなと幸次郎さんではあるけれども…

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