こんにちは、トオメです。
星組さんの「眩耀の谷」も千秋楽をすぎてだいぶ経ちますが、思っていたよりお芝居のあらすじがちゃんとしていたなあという印象。
謝先生の脚本というと反射的にちえさんのサヨナラ「黒豹の如く」を思い出してしまうんだよねえ…
厳密には謝先生の脚本じゃないけど…
絶対トンチキだまちがいない!!と思っていたけどぜんぜんよかった!(失礼)
で、本日は愛くんこと管武将軍まわりのお話をしたい。
管武将軍、威風あたりを払うような鎧姿だった…!
私「かんむ将軍」だと思っていて、かんむといえば桓武の字しか出てこなかったんだけど、「かんぶ将軍」だったのね…!
プログラムをよくよく読んで気づいた…!
管武将軍の今後
管武将軍はこのあと礼真率いるブン族を追いかけ回すことはせず、もちろん族滅させることもせず、むしろ彼は謀反を起こすと思う。
お芝居のはしばしに見える管武将軍の大王への不審がそれを物語っている…
管武将軍は愛息子であった「家宝」を自ら殺さねばならなかったわけだし、将軍は大王に煮え湯を飲ませ続けられているわけですよ。
しかも、その遺体はウヨウヨしているであろう大王の密偵の目を憚って川へ投げ捨てざるを得なかった…
思うに、管武将軍はあまた妻妾を蓄えていたと思うんだけれども、「家宝」が唯一の男子だったのでないだろうか。
そうでないとわざわざ名前に「家宝」とつけないだろうし、子を連れて逃げようとした母のほうは逃しても、「家宝」は取り戻したというあたりにそんな事情が見えてくるように思う。
都においておかなかったのは「夷狄の子」であるという出自を憚ったのか…
離しておいたとしても折々に「家宝」の状況は届いていただろうし、自ら手を下さざるを得なかったと…いうのは痛恨の極みとしか言いようがないよね…
下知したときの愛くんの苦渋に満ちた表情がね…
…というわけで、このあとはっと正気に戻った管武将軍は、「なぜこんな暗君に従っているのか…?我が子を殺してまで…?」と大王を討って自ら帝位につくのでした。
それにしても、いかにも中国な舞台設定で「大王」というのもなんだかおかしいわ…
大王じゃむしろ日本じゃない…?
中国なら「皇帝」じゃないのかしら…
いろいろ突っ込みたい「眩耀の谷」
「わが股肱の臣となれ」は変だとおもう
初日から気になっていたんだけれども、将軍がぺーぺーの礼真に向かって「わが股肱の臣となれ!」というのはおかしくない?
股肱の臣…
股肱の臣というのは命じてなるものなの…!?
礼真はるんるんで大喜びだったけどw
股肱の臣というのは…
「あの人は○○さんの股肱の臣だからこっちにはなびかないよ」とか、他人が評価して言うものでは…!?
そして自分が「俺は○○様の股肱の臣だ」とも言わないと思う。
…と思っていたんだけれども、何回か見ているうちに慣れてしまったので、もしかして私のほうが間違っているの…か…!?
変といえば「くがね」も変
「くがね、つまり黄金!」とはるこが説明してくれたときは、吾輩わざわざ説明するくらいなら「黄金」でいいじゃないと思ったものでござる。
あと、わざわざ「巫女」のことを「ふじょ」というのもどうかと思う。
だいたいの人の脳内は「婦女」に変換されてしまうぞ…!
「こう言ったほうが断然かっこいい!!!!」というのはわかるけど、わかりにくくするのはどうかなーと思うな。
そもそも「わかりやすい」のが宝塚なんじゃないのだろうか…
謝先生はときどき謝先生の中の中学二年生が大暴れする時があるな…!と今回思ったことでしたw