ありがたいことに「アルジェの男」の相模原公演のチケットを手に入れることができましたので、観劇してまいりました!
関東で上演されるのが相模原オンリーというのはファン的に厳しいですね…!
せめて二箇所くらいで上演してもらえないものか…。
アルジェの男
この演目は初見でした。
ジュリアン(こっちゃん)がなかなか悪い男ですね!と思っていたのですが、それ以上にジャック(愛くん)が悪い男でした…!
サビーヌ(はるこ)が不憫すぎる…。
ボランジュ夫妻
ボランジュ氏の朝水りょうくんの芝居がよかった〜
こんな重厚な芝居ができる生徒さんだったのですね。イケメンさんという認識しかなかった…。
そしてド天然の奥方、白妙なっちゃん。
お夜食は、昼公演では「横浜海軍カレー」で、夜公演では「鎌倉名物鳩サブレー」でした。
鳩サブレーの袋がいくつも積まれていましたw
そして袋から取り出すこっちゃん。(客席ざわつく)
一口かじるこっちゃん。(客席ざわつく)
鳩サブレー食べちゃって大丈夫かな?クッキーだよね?と思う私。
もぐもぐしながら芝居をつづけるこっちゃんに客席爆笑。
「口がパサパサだ!!」というこっちゃんに「ごめんなさいね〜お水がなくて〜」みたいななっちゃんに爆笑する客席でしたw
エリザベート
総督夫妻の娘、エリザベートは桜庭舞ちゃん。
登場時はこまっしゃくれたお嬢さんでしたね。桜庭舞ちゃんはおとなっぽい雰囲気なので子役はどうなのかな…?
成長してからのツンデレお嬢様具合は似合ってました。
基本的にツンデレ。
しかしジュリアンがアナベルと付き合っているらしい!という話を耳にしてしまったエリザベートお嬢様の歌の、
「ゆるさないわーぜったいー」とか「どういうことなの いったいー」という歌詞に「あれ…これ脚本キムシンなんだっけ…?」と思ってしまった私。
おかしな歌詞はキムシンという刷り込みがなされていますw
アナベル
シャルドンヌ夫人の夜会でふとしたことで出会ったアナベル(小桜ほのかちゃん)。
ほのかちゃん、天使みたいなお役でしたね。
どうやらアナベルは外に出してもらえない軟禁状態にあるらしい…と思ったのですが、叔母はアナベルを溺愛している模様。
「あの子を幸せにしてくれたら最大限支援します」などとおっしゃる。
しかし二人すわったらキツキツみたいな長椅子に「おかけになって」というのはなかなかの積極性。(気づいてないだけ)
実際キツキツw
ジュリアンがアナベルを口説くときに「あなたはご自分の価値をわかっていない」などというのでざわつく私。
「えっ…利用価値があるなんて言っちゃっていいの…?」と思いましたが、つづけて「自分の美しさをわかっていない」となったのでホッとしましたw
でも実際「利用価値がある」としか見てないよなあ…。
しかし、アナベルにはかしずいてくれる下男のアンドレ(極美慎くん)が。
下男という名前がもったいないシュッとしたスーツのイケメンさんですよ。
彼は明らかにアナベルお嬢様が好き。
こんな美形にかしずかれるアナベルお嬢様の徳が高すぎる。
アンドレはお嬢様のために身を引こうとするのですが…というか、彼の立場では引くも引かないもないですね。。
サビーヌ
ジュリアンにとっていちばんの女はサビーヌだった。
しかし己の野望のために故郷においてきてしまった。
そして今となっては他の男のものになってしまった女だった。
そしてジュリアンは女を野望の道具としか見なくなってしまったのではないかな。
アナベルには彼女の純真さに少し心を開いたようにも見えたけれど、結局は「エリザベートと結婚する」という選択をしてしまう。
エリザベートには男の征服欲的なものなのではないかと。
アナベルと結婚したほうがシャルドンヌ夫人の支援が受けられていいのでは?と思ったけど、うまくいく保証がないか…
それならエリザベートと結婚したほうが成功率が高いか…
しかし、順風満帆に道がひらけてきたジュリアンの前にまたしても立ちふさがるジャック。
「サビーヌを総督に会わせる手伝いをしろ」と言う。
おまえサビーヌを売るのか!とざわつく私。
あのドブネズミどこまで俺の邪魔をするんだマジ消そうと決意するジュリアン。
なぜか机の中に潜ませていた銃を手に向かった先で銃声が響き、そこには銃を構えたサビーヌがいた。
くずおれるサビーヌは「あなたを巻き込むことはゆるせない」と言い、ジュリアンは目が覚めます。
ジュリアンとサビーヌはできるだけ遠くに逃げようとします。
まずアルジェに戻って、砂漠を渡って…
乗船する前に、なにかに気づいたジュリアンがサビーヌを遠ざけ、あたりを探ります。
そしてどこからか銃声が響きます。それは2発、3発と続き、ジュリアンは倒れます。絶叫するサビーヌ。
幕が下りる寸前、襲撃者の姿が浮かびます。
それはアナベルの下男、アンドレでした。
そうだった…それは恨み骨髄憎しみ脳髄だわアンドレ…と思う私。。
アンドレ
アンドレは天使のようなアナベルお嬢様をお慕いしていました。
その思いは彼女の弾くピアノの音色を聴いているだけで幸せというささやかなものでした。
しかしジュリアンが現れ、アナベルは彼に惹かれていきます。
下男であるアンドレは見ていることしかできなかったでしょう。
ある日街に出たアナベル・アンドレ主従はジュリアンとエリザベートが結婚するという会話を耳にします。
気を失うアナベルとなぜかお姫様だっこするアンドレ。
アナベルは「湖のそばの家に移りたい」というので、私は「死ぬ気なの!?」と思いました。
アンドレもそう思ったかもしれない…。
そしてアンドレが好きだったピアノをもう二度と弾かないといいます。
うずくまるアンドレは、背中を向けていたのでわかりませんがきっと泣いていたのでしょう。
最後に
最初はまさかこんな結末になるとは思っていなかったので衝撃でした…!
でも、ジャックにしろジュリアンにしろ「自業自得」「因果応報」という言葉しか浮かんできませんね…。
アナベル1mmも悪くないからアンドレが凶行に走っちゃうのも仕方がないよなあ…。
アナベルはそんなことを望まないと思うけど…。
襲った人物がアンドレである、というのが幕が下りるギリギリでわかるという演出がさすがである…。
アンドレ、あんまり出番があるとはいえないけれど、重要な役だなあ…。
ジャックとジュリアンについてはまた改めて書きたいな。