幸運にも新人公演のチケットが手に入りましたので、ありがたく観劇してまいりました!
初めての新人公演観劇でございました!
新人公演用のプログラムをいただく
ツイッターなどでたまに見かけていた、新公用のプログラム。
なぜか白黒だと思っていましたが、実際はカラーでした。
中は役名のみの場面紹介と、主演の意気込みコメント。そして舞台写真。
おだちんギラッギラだなあ…と思いつつ、客席へ。
お客さんはやはりというかなんというか、ファンクラブの方が多いようですね。
珠城武蔵と風間武蔵
おだちんの武蔵は、98%くらい剣のことしか考えていないように見えました。
たまきち武蔵はもう少し余裕があって、10%くらいは他のこと(お通とか、城太郎とか)を考える余裕があるように見えます。
なにぶん他のことを考える余裕がないものだから、ギラギラと野心的、かつストイックな風間武蔵でありました。
たまきち武蔵には謎の温かみがあって、そのあたりが朱美が「優しくて強い」と思い続けている所以なのかなあ…。
武蔵と城太郎ちゃん
「家族なんか…ないやい」のあたりのふたりの武蔵の反応。
たまきち武蔵は「……ついてこい!」と背を向けて。
風間武蔵は「ついてこい!!!!」となぜかキレ気味。なぜw
「歩け歩け歩くのだ〜♪」のあたりで城太郎ちゃんが「腹減ったからもう動けない〜」と言うときのふたりの武蔵の反応。
たまきち武蔵は、「そんならずっとそこにいろ!」と言いながらもなんとなく感じる温かみ。お父さん的?
風間武蔵は「そんならずっとそこにいろ!!!!!」と激怒。お師匠怖い…。
城太郎ちゃんが「お団子買ってよ〜」というのにも、二人には差があります。
たまきち武蔵がおねだりされた瞬間にすでに銭を手にしている大甘さwに対して、風間武蔵は「おまえ、修行する気あんのか!!」と怒るストイックなお師匠さん。「(修行する気)あるよ!」といってから初めて銭を出すという…。
たまきち武蔵は城太郎ちゃんに厳しい(が甘い)お父さんのように振る舞っていて、風間武蔵は「師匠」として振る舞っているんだな〜。
じゅりちゃんお通
じゅりちゃんのお通はとってもオーソドックスで美しい娘さんでした。
しかし…若干大きい。武蔵よりもお姉さんに見えるというのは、大人っぽい持ち味なんだろうか…?
歌もクセがなくて上手でした。
でもさくらちゃんに慣れてしまうとなんだか物足りない…という…。
なんてことだ…!
こちゃちゃんとの絡みでの、芍薬のお花を「あげようか?」というセリフがとってもやさしいお姉さんでした。
そういえばこちゃちゃんは、じゅりちゃんのこちゃちゃんよりも一際あどけなかったなあ…
蘭くん小次郎
蘭くんをよく見るのはほぼ初めてなのですが、まさきさんにちょっと似てますね!
あの瞳のキラキラ具合が…!
小次郎は決闘の前に教会に行ってシスターに祝福を授かる…というシーンがあるのですが、新公ではシスターが不在w
おお…どうするんだい蘭くん…と思っていたら、ひざまずいて十字を切っていました。
そして胸のロザリオを大切そうに手でぽんとしました。
それで「いまはいないけど誰かが大切なロザリオをくれた」ということが伝わるという。
月組子は若くてもお芝居がうまいなあ〜
英くん又八
うーちゃんは安定してましたね〜さすが長の期。
お調子者かつ小物w
小次郎にコトが露見したとき、もうすでに巻物は巻き取りきっていました。
うーちゃんどうするんだいと見ていたら、そのまま笑いながら何食わぬ顔で小次郎の手のひらに巻物を握らせるというw
そしてうわーん!と走り去る又八の小物感すごいw
白河りりちゃんの朱美
主演以外で一番印象に残ったのは、白河りりちゃんの朱美だったかもしれません。
登場時の「お宝たくさんとってきたよ」的なセリフの可憐さと素朴さ。
時ちゃんの朱美は勝ち気な印象だったけれど、白川りりちゃんの朱美は内気な印象。
こんな可憐かつ素朴な娘に客をとらせるのか…と不憫になる私。
「あたいは心まで清十郎さまに売る気はないよ」の芝居にも白河朱美にはイノセンスを感じた…
叶羽朱美は「人生乗り切っていこう」みたいなきっぷの良さがあったけれども。
白河朱美はその清純さが清十郎に受けてそう。
叶羽朱美はちゃきちゃきな感じが清十郎の好みにあってそうだなあ〜。
蘭世くんの祗園藤次
蘭世くんの大人の男役姿は初めて見たのですが、ほんとうにみりおくんに似てますね!
なんだか男役声もみりおくんに似てる気がする…
まゆぽんの祇園藤次は剣士崩れな印象でしたが、蘭世くんは遊び人崩れでしたね。
遊び上手な感じ。関西弁とか似合いそう。
結愛かれんちゃんの太夫
結愛かれんちゃんは城太郎ちゃんがうまくて最近注目していたのですが、太夫もなかなかよいですね。
かれん太夫は人の世に生きる太夫でした。
うみちゃん太夫はこの世ならざる世界に生きる女でした…。
うみちゃん太夫が客をとるとしたら、それは大名レベルでないと相手にもされなさそう…。
というかむちゃくちゃ高そうだ。
そういう意味でも手が届かない…。
かれん太夫はまだ人の手が届くところにいて、客をやさしく抱きとめてくれそう。
かれんちゃんには不思議な包容力があるというのが今回の発見でした。