こんばんは、トオメです。
ドイツさんがロックダウンを緩和したと聞いてちょっとびっくりしたトオメです。
さて、本日は私が緊急事態宣言中に読み散らかしたご本の紹介など。
今日はやっぱり大好き江戸編。
緊急事態宣言中に読んだ本
江戸の家計簿
ご存知磯田先生の有名なご本。
読んだことなかったのが不思議…。
磯田先生の本はたいていがわかりやすく読みやすいのだけれど、本作は挿絵も豊富でわかりやすいの極致。
私は意外と幕末はあんまり好きじゃなくて…。
どっちかというと江戸ものの方が好きなので、宝塚さんも江戸ものやってほしいな〜。
割とマジで北翔みっちゃんに「暴れん坊将軍」をやって欲しかったんだけど、叶わぬ夢と相果てましたね!
「おめぇさん!でぇしたんだい?」と伝法な口調でかましてほしいw
まあ、多分おおかたのヅカファンには「宝塚でそんなもんやらせるな!」と怒られるんだと思うんだけど…。
殿様の通信簿
同じく磯田先生のご本。
こちらもわかりやすい。
隠密が将軍(というよりも幕閣)に対して各地の藩主の報告書の一部を紹介したもの。
もっとも印象的なのは「前田利常」かな。
なにしろ一番ページ数がある。
磯田先生の気合を感じられる…w
前田利常…。
加賀百万石の前田利家が側室に産ませた息子で、のちに長兄利長の養子になって三代目の藩主になるのだけれど。
いちばんびっくりしたのが「利常の鼻毛」の件ね!
「幕府に睨まれないように鼻毛も切らないバカ殿を装っていた」
というのが通説だったし、私もそういう認識だったのだけれども、
「鼻毛伸ばすくらいじゃ幕府の警戒はゆるまないくらいに猛烈かつ最大限に警戒されていた前田家」
だったらしい。
つまり、「綺麗に身だしなみを整えて徳川に会えるか!」という利常の反骨心が旺盛ということ…
でも鼻毛を伸ばすくらいに留まったのは、利常の狡猾というか子ずるいというか…
「この辺ならギリギリ幕府の怒りを買わない」くらいのところを狙ってやっている…というのがなかなか賢いよね…。
…あとは…利常の奥方が江戸から連れてきた侍女にいじめ殺された恨みでその侍女を虐殺して、その侍女が利常の子女に厠で化けて出て…
という逸話がめちゃめちゃこわかった。
奥方がなんで自分の侍女にいじめられたかというと、奥方が利常とはんぱなくラブラブで、スパイとしてのつとめを全く果たさなかったから…という…
他にも水戸光圀のご老公のお話や、側室に死ぬほど子供を産ませる殿のお話があり、その辺りもおもしろかった!
次は「殿、利息でござる!」の原作という「無私の日本人」を読んでみたい…