こんばんは、トオメです。
台風が猛威をふるっていますが、みなさまご無事でしょうか。
わたくしは今日も今日とて引きこもって本読んでましたが…
というわけで今週末に爆読した本をご紹介。
濱次お役者双六シリーズ /田牧大和
お江戸は歌舞伎の大部屋女形、濱次のお話。
大部屋=役名もセリフもほぼないモブ
見目よく品の良い女形なので、座元にも大型茶屋の女将にも伝説の女形の幽霊にも目をかけられているのだけれども、本人は「目立たず、騒がず、なんとなく」が信条で、上に行くポテンシャルは十分あるのに肝心のやる気が行方不明。
…。こんな子ヅカにもいそうだわ…
江戸の歌舞伎の女形のお話…お役者が主人公の話はめずらしいなと思って読んでみたのだけれども、
思った以上に宝塚と符合する!
「(濱次は)しとやかに振り向き〜」とか、宝塚的には男役さんに対して「肩で風を切る」的な表現だと思う。
男役…というか、立役の花形役者の相手役探しに躍起になるのもなんだかおもしろい。
濱次は大部屋女形なのに、突然看板役者の相手役に抜擢されて右往左往するんだけれどもw
やっぱり相手役は固定だったんでしょかね…?
そしてどうやら立役に相手役がふたりつく…ということになるようで、
と思ってしまう。
立役者の紀十郎さんがイケてるメンズなのでそれもありなのか…!
そうそう、お客さんは「(花形役者の)紀十郎を見に来るのだから、相手役がコケても大して問題はない」というのなかなかヅカ的だなあとも。
いや、ヅカでも相手役がコケたらダメだけど…
殆どのお客さんは男役さん目当てだしねえ…。
というわけで、ヅカオタ的にはヅカとひき比べたりして、とても楽しいのでオススメであります。
全6巻なので手も出しやすいかと。
というのも吾輩、「大富豪同心」シリーズ(25巻)に手を付けてしまったのでござる。
これはこれで面白い・・・面白すぎるのでまたそのうちに紹介したいものですな!