鎌足の日本青年館初日を見てまいりました!
日本青年館…。
1階席は見やすいのですが、2階席は死ぬほど見にくいというあの劇場。
久しぶりに行ったら座面がやたら高くなっていました。
座面が分厚いw
どのくらい分厚いかというと、座ったとき靴が床につかないほど!
そんなことはさておき、鎌足。
とってもおもしろかったので大満足でした!
べにこx弓は正義だな…!
とりあえず1幕めから。
プロローグ
謎の宇宙的な空間で幕を開ける。
怪しげな皆さんと、見た目は普通ながら実はヤバい天寿のみっくん。あっこれみっくんのヤバイやつだ!とわくわくする私。
そこに一樹千尋さんが悪役のような存在感でやってくる。
悪い顔をしてるものだから、てっきり悪い人なのかと思ったら、そんなことはなかった…。
なんでも彼には二人の教え子がいるらしい。
あいつらは歴史の闇に葬ってやりました!と呵々大笑するみっくん。最近のみっくんはこんな役多いな。
そんなら私が語って聞かせよう、彼らの話を!と語りだすヒロさん。
バーンとあらわれるべにこ扮する鎌足さん。このとき衣冠束帯姿だったか青年期の姿だったか残念ながら覚えてない…。
少年期〜べにこ@鎌足、みつる@入鹿、あーちゃん@与志古〜
ヒロさんが先生を務める学び舎に、遅れてやってくる鎌足。おせーんだよ帰れ帰れ!といじめる悪ガキども。
それに毅然と立ち上がり、「やめんか!そんなに気にいらんのならお前が出てけ!なに?でていかない?そんなら俺がでていったる!!」と喧嘩っぱやいみつる扮する入鹿。この時点では鞍作かな。
ちなみにここのみつるくんは、教室で誰よりも気合の入ったお衣装を着ていたので、てっきり皇族なのかと私は思っていましたw
家に帰っても親に叱られるので鎌足は「狩りに行く」という名目で飛鳥野に家出。
びっくりするほどブサイクな人面岩に八つ当たりしてぶん殴るけれども、当然自分の手が痛いだけwというアホな鎌足くん。
いたい…と泣きべそをかいていると、愛らしい女童がやってくる。それは幼い与志古。
与志古は鎌足にむっちゃなついていたけれど、鎌足はわりと邪険。
なんだかんだふたりでキャッキャしていると、悪たれたちがやってきて、与志古に「貧乏が伝染るぞ」的なお約束の暴言を。
鎌足くんはへたくそな弓矢で応戦する…かとみせて、弓でぶったたくという始末w弓の使い方がちゃうで!
そこになぜかたまたま通りかかったスーパーヒーロー鞍作くん。
あれよあれよという間に悪たれどもを蹴散らしていく!
与志古に「鎌足は弓矢がへたくそなのです!」と朗らかにバラされ、あわあわする鎌足くん。
鞍作は鎌足を後ろからフォローして、「いいか、弓は上から引き下ろすんだ」と技術伝授。
そして、「俺には志がある、おまえもあるよな?だから俺について来い」的な男前な鞍作くん。
そして三人の「こころざし」ソング。
そういえばここで与志古に目をつけた鞍作が、「あれはまだ女童だけど将来べっぴんになるぞ」などと早くもスケベ心を発揮していましたw
青年期
立派な青年に成長した鎌足くん。なんでも教室で2番の成績だとか。一番はもちろん鞍作くん。
あいつにはかなわんな〜と2位に甘んじているのがまんざらでもなさそうな鎌足。
ここでさりげなく壁ドンを披露していたべにあー。
べにこは何も考えてなさそうだっだけれど、あーちゃんはひとりあわあわしていましたw
そこに時の帝が崩御したとの知らせが入る。
新帝は皇后を帝に立てるとのこと。
合わせて鞍作は家督を譲られ、皇極帝につかえることに。
謁見時にくらっちの皇極帝のうるわしさに魅せられてしまう鞍作。
ある夜、なかなか寝付けない皇極帝に「おやすみになるまで宿直をしましょう」と寝所の隅に控える鞍作。
「眠れないのは、明日にも討たれのではないかと不安だから」「私は傀儡だから」と心情を吐露する皇極帝に、鞍作はわれを失う。
なぜなら鞍作も父親毛人の傀儡だったから。
皇極帝を抱きしめ、私があなたを守る…と誓う鞍作。
ここから鞍作は豹変してしまう。
まず、そもそも皇極帝の践祚に反対していた不穏分子たる山背大兄皇子一族を根絶やしに。
両親が討たれ、遺骸に取りすがる皇子も「生き残りがいては不都合」と一太刀に切り捨てる。
みつる…。
この一族って聖徳太子の子孫なんですよね。
ここで根絶やしに…。
しかし「かみつみやけ=上宮家」か…どれだけの人がわかるんだ!生田先生!!
そして入鹿の圧政が始まる。
飢饉だというのに古墳づくりに人をかき集め、働かせる。
人はばたばたと倒れ、水をくれと願うけれども、役人は「仕事をしてからだ」とけんもほろろ。
そこに祭祀を行うべく通りかかる鎌足。
ひどい惨状に父親の静止をふりきり、祭祀でつかうはずだった土器の水を病人に与える。
鎌足はここである決意を固めてしまう。
鞍作を討つ。それをヒロさんに告げると、「大義がない」と。
大義ってなんだ…?圧政ではいかんのか…?と思う私。
それだけでは足りないということかしら。
考え込む鎌足のもとに、どこからか毬が飛んでくる。
きくと、近くで中大兄皇子の蹴鞠の会が開かれているとか。
緑の束帯に身を包んだせおっち扮する中大兄皇子は、「皇子」の名に恥じないうるわしさと気品を持った皇子だった!
のでスカステで放送するときは目を皿のようにして見たいと思います!
中大兄皇子が毬を蹴ったとき、いっしょに沓もぬげて飛んでいってしまった。
それは鎌足のもとに落ち、鎌足は言う。
「大義をみつけました」
今思うと、これは中大兄皇子を利用して鞍作を討とうということですよな…。
この時点では、力関係は鎌足>中大兄皇子だったのか。
しかし、出会ってはならぬふたりが出会ってしまった…という荘厳なナレーションは一体誰だったか…。
そしてその日、鎌足が「協力したら大臣にしてやんよ」と買収したみきちぐさんがむっちゃキョドりまくるなか、鎌足と実行部隊たる手勢が宮城に潜伏する。
手勢は苦役で鎌足が救った人たち。それが俳優として仮面をかぶり、なおかつ女装をして踊る。
祭りが一段落したのち、やってくる入鹿。
鎌足は庭の隅で弓矢を構える。
矢を引き絞ろうとしたとき、幼いころの記憶が鎌足の耳に蘇る。
鎌足は弓矢がへたくそなのです!という与志古。
弓矢は上から引き下ろすものだという鞍作。
おお…こんなところで幼少時の記憶か…!とゆるゆるになる私の涙腺。
もはやへたくそではない鎌足は、鞍作の助言どおり弓矢を上から引き下ろし…射た。
動きが止まった鞍作に剣を振り下ろす中大兄。
教科書の絵ではすぽーんと首が飛んでいたけれど、タカラヅカさんの舞台ではもちろんそんなことはない。
なにかを求めるように皇極帝に手をのばす入鹿。
けれども皇極帝は振り向かず、袖で自分の姿を隠してしまう。
「それでいい…あなたは帝としての道を歩むのだ」
そして息絶える入鹿。
どうしてなんだくらっち…と震える私。
二幕目でくらっちの思いが吐露されるのですが、そういや入鹿を討ったのはくらっちの息子たる中大兄なのでした。
そりゃ伸ばされた入鹿の手をとることはできないな…
息子の行動を否定するわけだから…。
そして、これめっちゃ面白いな!パンフ買わねば!と幕間にパンフを買いに繰り出す私。
うーん日本青年館さんは動線が微妙…人混みをかき分け1階にまでパンフを買いにいかねばならんとは…。
ともあれゲットしたパンフは生田先生の気合の入った解説文が、読み応えがありすぎて教科書かと思いました。
そしてスチールのせおっちくらっちの顔がよく似ていて「親子」と言われれば納得であります。
そういえば阿弖流為のポスターのくらっちもせおっちに似ていたなあ…。
…ここまで書いてだいぶ力尽きてきたので一幕めで区切ります。
観劇記っておのれの記憶との戦いだ…
しかも、きっと間違ってる!