こんばんは、トオメです。
す…すごい被害ですね、熊本の方…
被災地の方にお見舞い申し上げます…。
氾濫する川は古来から龍に例えられていたという話を思い出しましたよ。
古事記とかで出てくるヤマタノオロチも氾濫する川であったという…。
そうすると娘を次々に川に飲まれてしまったということなんだろうか…。
さてさて、本日は雨に降り込められたトオメの読書録でも。
「雪ひとひら」/篠綾子 ★★★★☆
私が愛してやまない江戸もの。
えー、このシリーズは「江戸菓子照月堂」シリーズの…何作目だろう…5作目くらいかな?(曖昧)
篠綾子先生のご本は何シリーズか読んでいるのだけれども、このシリーズが一番いいような気がする。
…というのも、10巻目周辺で突然打ち切りみたいな終わり方をしたりするのでね…
読者としてはすごく戸惑う!
話の主筋としては、天涯孤独の身の上の主人公なつめ(武家の娘)がお菓子屋さんを目指すなかでライバル菓子店の若手職人に恋をするも、このお店の主人の娘も若手職人に惚れているらしい…みたいな…。
今回は京に修行に出ている安吉くん…を振り回しまくっている長門くん周辺にもどうやら動きが出てきそうな気配。
長門くん11歳は江戸からやってきた奉公人安吉くんをなぜか気に入って、方々に連れ出しまくってはあれこれ京の注釈を与えているのだけれども、超絶ひねくれているのよね!
でも、今回の安吉の独白にあったように「(長門さま)は頼り甲斐のある兄にあれこれわがままをいって甘えているだけ」なんだろうなあ…。
わがままというにはキレのありすぎる皮肉を飛ばしたりするんだけれども…。
甘えているというか拗ねているというか…?
突然死なすのやめて
今回一番びっくりしたのが、主要登場人物ではないけれども、物語のキーを握っていそうな人物がいきなりお亡くなりになっていたことね…!
5〜6歳ほどの息子を置いて…。
えっ!?
まってまって!
そんな体が弱いよアピールなんて全巻でしてた!?
と思ったよね…。
…よくよく思い出してみると、そういえば咳をしていたような気がしないでもないけれど…。
篠綾子先生の違うシリーズでは、完全に主要登場人物が突然死したからね…
ほんとに突然死だった。
うそでしょ!?と思ったわ…
それにしても、残されたちいさな息子富吉がつれてこられた照月堂の方々の前で「とうちゃんは…死んじゃったんだ!」と言ってわっとなくところは私も思わず泣いたよね!
使用人がどんどん増える照月亭
前巻で番頭さんの甥っ子のイケメン元能役者が加わり、今回ちいさな使用人が加わったということで、どんどん人が増えていっている。
主人公のなつめちゃんもお菓子修行のほうに時間が避けるようになり、職人への道を進むようになるのかな?
というわけで、エンタメ小説として今回も楽しませてもらったので「雪ひとひら」は星よ〜っつ!