どうも、トオメです。
本日は雪組で上演される「壬生義士伝」についてお話したいと思います。
まず壬生義士伝は調べてみたら次の通り4つバージョンがありました。
- 原作
- 超絶特大ドラマ
- 映画版
- コミック版
私はコミック版以外を観ました。一番のおすすめはドラマ版です!!
コミック版はどうなんだろうか…
映画版ははしょりすぎているのでオススメできませんがお手軽に知るにはいいかも。
登場人物について
だいもん演じる吉村貫一郎と、さきなが演じる大野次郎右衛門は幼馴染です。
貫一郎は下級武士の息子で、大野はなかなかいいお家の庶子。
庶子だったので母方の実家で育ち、貫一郎と仲良くなるのですね。
しかし大野の兄の嫡男が急逝し、庶子の大野がお家に迎えられるのでした。
貫一郎は優秀で、たしか藩の学校の先生になり、生徒たちに「南部の桜だれば、石ば割って咲け」と教えます。
しかし、先生をしていても貫一郎は貧しくとても食っていけません。
妻子(息子1(のちに2)、娘1)を食わしていけない…と貫一郎は脱藩し、今日の都の新選組に身を投じるのでした。
それからなんやかんやあって最終的に命を落とします。
貫一郎の最期は嗚咽するくらい号泣するのでぜひドラマ版をみていただきたい。
大野もしんどい…でもこのへんはネタバレになるのではしょります!
トオメとしてはきっと舞台ではやらないであろう後日談を語りたいと思います。
後日譚1:長男嘉一郎
嘉一郎くんは貫一郎の遺品を受け取ったあと、箱館戦争へと身を投じます。
仲良しの大野息子(千秋)と別れの水盃を交わす際、
「おまえ、こんなきれいな手で人を殺しに行くのか(南部弁)」と止められますが嘉一郎は蝦夷へ行ってしまう…
「親の罪を濯ぐ」と言って…。
そのシーンがとても美しかったのでぜひドラマ版を見ていただきたいな。
蝦夷で嘉一郎は重傷を負い、薩摩の軍人に「介錯してくれ」と頼みますが、軍人は「君のような若いのを手にかけるのは辛い(薩摩弁)」と手持ちの武器だけ渡して去ります。それをもって嘉一郎は自ら命を断つのですが、そのシーンがむやみに美しくてですね。
後日譚2:長女みつ
貫一郎の遺品を受け取ったあと、商家に匿われます。
商家にみつを送りに行った千秋が「おまえを嫁にするから待っててくれ」と約束します。
みつは母親によく似た美少女でした。母親はそのあとすぐになくなってしまうのだけれど…
次々に身近な人と別れざるを得なかったみつは、千秋との結婚後「千秋の腕の中でないと眠れない」という萌設定が付与されますw
祝言をあげるとき、商家から嫁入りしてくるみつに「みつや、みつや」と駆け寄る千秋の可愛さよ。
「暗かっただろう」と聞く千秋に「いいえ、父がおりました。提灯で足元を照らしてくれました(南部弁)」というのにも泣く。
ここはドラマにはなかったかな…原作だけかな。
後日譚3:次男貫一
父親が亡くなった時、まだ3歳くらいでした。この末っ子を大野はゆかりの豪農に匿います。
ちなみに息子千秋は割とほったらかしでしたw
いや、身が立つようにはしていたけど。
豪農の元に連れて行かれた小さな貫一は、「なんでもするからおいてください。水汲みでも、肥え汲みでも(南部弁)」と健気でした。(ここでも泣く)
そして貫一は豪農一家に愛されすくすくと育ちます。
そして貫一は長じて農学者になります。
貫一は自分の名前を気に入っているといいます。「一筋を貫く。いい名前じゃないか。」
貫一は岩手に向かいます。カバンには彼が開発した干ばつやらなんやらに強い米が入っています。
この米を南部の大地に撒くのだという。
そして一面緑の田んぼが広がります。父親があれほど食べたがっていた南部の米を息子が作って持ち帰ったのでした…
という貫一の後日譚が爽やかで救われていいなあ〜と思うのですが、ここまでやるのかな!
でも、食い詰めた下級武士の息子が米を開発して持ち帰るというのがいい流れだと思うので、やってほしい、ちらっとでも。
おわりに
正直、「壬生義士伝」か…おなじ浅田次郎なら「一路」のほうが軽くて楽しくていいんじゃないか?と思っていたけれど、一路は主役が19歳と若すぎた…!
それにいま思い返して、あらすじを打っているだけでなかなかぐっときているので、やはり名作であることに違いはありません。
ぜひテレビドラマ版か原作を読んでいただきたい、トオメでした。