こんばんは、トオメです。
いやー暑いですねー まじで死んでしまうわ…まだ6月だというのに…
…そうそう、お久しぶりに花組さんのドラキュラあたったんですわ!やった!
ゲームファンから評判いいようなので楽しみ。
わたしもゲーマーだけれども、アクション苦手勢なのでドラキュラやってないんですよな。つまり情報ゼロ。
…ということで、宙組さんの「ZORRO THE MUSICAL」見てまいりましてございます。
ネタバレ全開しておりますので、お気をつけくださいませ。
私としてはるかぜ(瑠風輝)くんの演じるラモンが印象的でしたわ…
父ドン・アレハンドロの配慮が足りない説
1回みただけなのであれこれ語るのもおこがましいのではございますが、もしや…もしかしなくても…
全ては父親ドン・アレハンドロの後継者指名に配慮が足りなさすぎたのでは…
兄ラモンは長男故に「自分が跡継ぎ」と思い定めて日々剣に勉学に領地経営の習得に精進していたはずなのに(たとえ性格にやや問題があっても)、「資質がない」とばっさり一言で切られ、弟のディエゴを後継者指名するのは、あまりにラモンがかわいそうなのでは…。
そりゃあ私も二言目には皮肉を飛ばしてくるラモンに問題がないとは言わん。けどあまりにもばっさり切り過ぎでは…?
ラモンお兄ちゃんもそりゃグレちまうよ…。
父親の目にも(観客の目にも)、太陽のような明るさをもつディエゴのほうがそりゃ領主向きだよねとは思うけども…
劇中では「ディエゴを私の跡を継ぎ市長に、ラモンは将軍に」的なこと言っていて、私としては「将軍のほうが位が高いよね?ラモンはなぜ不満?」と思っていたんだけれども、どうやら「市長」ではなくて、「領主」みたいなものなのね…
調べたところ、ミュージカルではわかりやすくするために「市長」「将軍」と言っているけれども、実はこうらしい。
(間違っていたら申し訳ない)
※日本の武家相当
市長=当主
将軍=家老(軍事を掌握)
・・・・・・。
この厳然たる格差、おわかりいただけるだろうか。
このすべてを弟に奪われた感ーーーーー
ラモン、「資質がない」だけで廃嫡食らったんだ・・・
廃嫡というこの重さよ…
いや、資質は大事だが…その他に瑕疵もないのに…
長男として、次期当主として育てられてきたラモンを廃嫡…
きっっっっっっつ!!!
それはきついよ父上!!!!
この理不尽、この絶望・・・
そりゃ父も弟も憎悪するわ・・・
父上…
ラモンお兄ちゃんは、女の子と遊び呆けてるディエゴに「そろそろ剣(勉強かも)の時間だ」って促すくらい弟を指導・教育する気概はあったんやで…(皮肉交じりではあったが・・・)
そして悲しきサイコパス野郎へ…
父を云々したあと、市長(当主)の座につき、軽微な罪ですら罪として領民を絞首刑とするラモン。
物乞いすら罪とするなら貧乏人は何をして生を繋いだらいいのか…?(史実らしいのが恐ろしいところ・・・)
ひどい話だと思いつつ、秩序を第一とするラモンにはわからないでもない。
秩序だいじだよね…行き過ぎてはいけないが…
・・・・・・。
秩序が大事だというのは…
もしや、秩序通りであったら、当然自分が順当に正当な市長(当主)になっていた・・・ということが秩序史上主義のきっかけなのでは…?
弟の恋人ルイサを強引に娶ろうとするのも父親から愛された弟への嫉妬がこうじて…のような気がしないでもない。
つまり…父ドン・アレハンドロが全ての元凶なのでは…!?
憎んではいたが、それでも一線は守っていた
ラモンお兄ちゃんは父も弟も憎んでいたが、それでも父は愛していた。
ゆえに事故で死んだと見せかけつつ、その実自邸の地下に幽閉していた(=殺してはいなかった)。
正直、おまえ父ちゃんをやっちまったんだろ?と思っていました、はい。
1幕から、なんなら幼少期に廃嫡された頃からその片鱗を感じた。
でもラモンはそんな子ではなかった・・・!
父を幽閉している場面ーーーー
「父上、夕飯を持ってきました」
「(父咳き込む)」
「父上、水を」
…のあたりのラモン瑠風くんのその声、その口調がめっちゃやさしくてなあ…
ラモンお兄ちゃん…めちゃめちゃ父愛してるやないか…(父に手錠はついているが…)(トイレとかどうしてるんだろう…)
どうしてこんなサイコパス野郎になってしまったんだ…と思わずにはいられない。
父よ、ドン・アレハンドロよ、
ラモンをもっと愛してあげていれば…もっとラモンの心を慮ってやれば…こんな子にはならなかったはずだーーー
・・・発狂時はそりゃもう手に負えないほどのヤバさとんでもねーラモンお兄ちゃん(しかも歌がうまい)ですので、そのギャップがあまりにもすごい。るかぜくんのお芝居が上手すぎて、下手すりゃただの悪役ラモンに同情を寄せてしまう。
ジプシー娘を簡単に殺し、領民を絞首刑にかけ、弟にためらいなく銃を向けても、父親だけは殺せなかったラモンに悲しきサイコパス具合を見、堪能したトオメでございました。
ああ…
みねりちゃんもめちゃくちゃかわいかったし大活躍してた…
次はそのお話を。



