こんばんは、トオメです。
あの涼しさはなんやったんや…というほどの猛暑でしたね…。
暑くて死ぬかと思う…
さてさて、先日高橋大輔さん主演の「氷艶」を見てまいりました。
いやー…ひどい脚本だった…
アイスショーとしてなら可…かな…
…と1幕までは思っていました…。
とりあえず源氏物語ファンタジーとしてなら…
エンタメとしてなら… スタンド9,000円だったらまあ許せるかな…
しかし2幕めからはダメですね!
冒頭から「おー2幕はいよいよトンチキだな」と思ったけれども、そんなもんじゃなかったw
トンチキが次から次へと嵐のように襲ってきて、失笑に次ぐ失笑だった!
宮本亜門さんは源氏物語を読んだことがあるんだろうか?
モチーフにするのであれば、それなりのリスペクトは必要では?
がっちりぎちぎちに源氏物語を再現しろというのではないけれど…「帝さま」と呼びかけたり、元服したあとなのになぜか童形に戻ったり…(というかこれがデフォルトのスタイルだった。あのポスターの姿は一瞬だった)
「若宮と名付けた」とかそれは単なる通称であって名前ではないだろう!とかもうツッコミが追いつかないw
なによりも朱雀東宮と帝位を争えるらしい「光源氏」というのがおかしいw
「源氏」ってとっくに源姓の臣下に降ってるじゃないの!
臣下がどうやって帝になるの???
謀反でも起こすの????
……まあ、海賊が出てくる時点でお察しくださいなのかもしれないけれども。
海賊ちえさんもなあ…
ひさびさに男役っぽい姿を観れたのは嬉しかったけれど…
男として育てられた女が光源氏に出会って、いつのまにかお慕いしていて、最終的に妖術に操られて源氏を殺すくらいなら俺を殺す的に死んだ…という…
そこから怒涛の皆殺し展開で、
と思ってしまった。
海賊ちえさんが死に、ちえさんをお慕いしていた海賊加奈子が源氏の身代わりになって死に、源氏を殺そうとした弘徽殿の女御が朱雀帝に殺され、一言もしゃべらなかった紫の上が源氏に差し出された毒杯をあおって身代わりに死に、挙げ句の果てに光源氏も死ぬという。(そしてワイヤーアクションで空を飛んだ)
光源氏の死がもっとも意味がわからなかったw
私はスーパーファンタジー源氏物語を観たんだろうか…
え…これ源氏物語である必要あったの…?
名前だけじゃないの…?
もうな…歴史物やるのなら最低限の考証はしようよ…!
そしてモチーフとなる作品には最低限のリスペクトをしようよ!
ド素人の私ですら総ツッコミだったよ!?
とはいえ役者自体はよかった
高橋大ちゃんは相変わらず体がキレていて、殺陣も見事にこなしていました。
キレがあるから迫力があるんだろうなあ。
そして歌もまあまあ歌えていましたw
ランビエールさんも日本人役をやるわりにはさほど違和感なく演じていましたね〜。
ランビひさびさに見たわ…
よく指貫でジャンプできるもんだわ!
もっとも収穫と思ったのは福士誠治くんかな。
誠治くん、スケート初心者だと思うのだけれどもまあまあ滑っていたし、ターンもしていた。スケートで殺陣こなせるのはすごいわ。
もちろん大ちゃんやランビと比べるとあれですけど、充分な出来栄え!
発声もいい…と思っていたら舞台経験多いのね。
誠治くんの頭中将がまるで惟光だったのはご愛嬌なのかなんなのか。
ただの臣下だったw
まとまらないまとめ
氷艶は、舞台を観に行くというよりもアイスショーを観に行く…という気持ちでいくといいのかもしれないなあ…。
アイスショーとしては斬新だと思う。
エンタメとしてはまあ楽しめるかなあ…
アクロバティックなこともしているし、プロジェクションマッピングや氷の特性を生かした演出は良かったと思う。
というか、プロジェクションマッピングで波の表現とかをしたいがための源氏の海上場面だったんじゃなかろうか…。
大ちゃんは体がキレるからチャンバラさせたいのはわかるけど、それなら義経とかでさんざんチャンバラすればよいかと。
もしくは戦国BASARAでもやればよいのでは?
アイスショーとしてはよいけれど、
舞台としてはすっとんきょうでとんちんかんで真っ赤な赤点でございますねえ…